6月25日水曜日 疫学調査
 
 愛知県がんセンターでは、1980年代後半から、病院に来た初診の患者さんに協力をお願いして、日本でも有数の大規模な疫学研究を行っています。
 この“疫学研究”とは、患者さんの同意を得た上で、生活習慣や遺伝的なこと等、様々なアンケートに答えてもらったり、採血を行ったりして、データを収集し分析するという研究です。たとえば、これまでに愛知県がんセンターのアンケート調査に協力した人の数は12万人以上!しかし、愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 部長 田中英夫先生によると、欧米の大規模な疫学研究は数十万人規模なので、これでも『まだまだ、充分とは言えない』そう!(思わず『欧米のデータを流用しちゃいけないんですか?!』と聞いてしまいましたが、欧米人と日本人では、体格も人種も生活習慣も違うので、やはり日本人の傾向を知るためには、日本人のデータを集める必要があるそうです。)
 疫学研究の成果として有名なのは『配偶者がタバコを吸う場合、本人がタバコを吸わなくても肺がんになる確率が高くなる』という調査結果。これは、1980年代に、日本の疫学研究者が保健所などの協力を得て20万人分のデータを分析して発表し、世界をあっと驚かせました。その後の世界的な禁煙運動のきっかけになったとまで言われています。
 疫学研究の重要性は、今後、ますます高まることが予想されています。