6月11日水曜日 がん登録(1)
 
 現在“がん登録”は、35都道府県の病院で行われています。世界に目を向けると、先進国はもちろん、すでに世界中の多くの国で実施されていますが、残念ながら“がん大国”とまで言われる日本では、これまでは体制が整っていませんでした。しかし、以前にもお伝えした通り、去年4月“がん対策基本法”が施行され、日本でも、この“がん登録”の推進が重要ポイントの1つにあげられています。
 具体的な登録の内容は“がんが見つかった時の状態”“どういう治療を受けたか”“予後・生存期間”等々。そして、集まった“情報”はデータベース化され、その後“どういう地域で、どういうがんが増えているのか”“早期発見は進んでいるか”“がんの治療法が標準化されているか”等を分析する際の貴重な資料になります。
 愛知県がんセンター研究所 疫学・予防部 部長 田中英夫先生によると『例えば、がん検診の受診率が高い山形県や宮城県では、受診率の低い都市部に比べて、早期で発見されるがんの割合が高く、明らかに生存率が高いという結果が出ています!』とのこと!つまり、早期発見が、その後の治療成績の良さにつながることが、データで裏付けられているんですね。
 今後は、こういったデータの数々を根拠に、日本の“がん環境”の弱点強化がはかられるはずです!つまり“がん登録”とは、がんに立ち向かうために整えるべき重要な“情報インフラ”と言えます!