5月7日水曜日 放射線治療(1)
 
 放射線治療は、がん細胞の遺伝子=DNAに傷をつけます。同時に、放射線の照射を受けた場所は、正常な細胞もダメージを受けてしまいますが、正常な細胞には修復能力があるのに対し、がん細胞は、この自己修復機能が弱い!おおまかに言うと、この特徴を利用して“がん細胞をゆっくり死滅させていく”効果を狙うのが、放射線治療です。
 国立病院機構 名古屋医療センター放射線科 加藤恵利子先生によると、現在では、放射線治療は、治療の様々な段階で行われるそうです。主なものでは、放射線治療を主軸に抗がん剤治療との併用で治癒を目指す『根治放射線治療』や、がんによる不快な症状を緩和する『症状緩和照射』に、外科手術のサポート的な役目を果たす『術前・術後照射』もあります。さらには、将来、病巣出現のリスクの高いところを狙う『予防照射』までと、放射線治療の“得意分野”は、かなり幅広い!
 がんによっては、放射線治療が手術と同じぐらいの効果が確認されているそうです。特に、根治治療に適しているのは、耳鼻科領域や咽頭がん・喉頭がん・子宮がん等で、さらに、最近では、前立腺がんや小さな肺がんの治療でも、有効性が注目されているんだとか!
 手術・抗がん剤治療と並んで、がん治療の3本柱の1つと言われるのも納得ですね。