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緩和ケアの重要な柱の1つ、がんの痛みを取る基本は、モルヒネなどの“医療用麻薬”です。口から飲むタイプのものから、湿布のように貼って使用するものまで様々ですが、実は、その1人あたりの使用量は、日本はアメリカの20分の1!風邪薬や血圧の薬など、その他の薬の使用量は同じなのに“医療用麻薬”に関しては、20倍の差があります。もちろん、アメリカだけが突出して多いわけではなく、世界の平均値と比較してみても、やはり日本の使用量は平均以下・・・。それだけ、日本人は“痛みを我慢している”ことになりますが、これは、日本では、モルヒネなどへの誤ったイメージが強すぎるからとも言われています。実際『麻薬中毒になってしまうのでは?』『寿命が短くなるのでは?』などの不安を口にする患者さんも少なくないとか。でも、そもそも前述の疑問は、すべて根拠がありませんし、医療用麻薬は、お医者様がきちんとコントールしながら使用するので、まったく心配はないそうです。むしろ、痛みが取れることで、しっかり食事ができる、ゆっくり眠れる等のメリットも大きいと考えられます。さらには、死への不安に代表される精神的苦痛に対する対処や、家族への対処など、大切な問題に立ち向かえる可能性も大きくなります。
たとえ、がんの完治は望めなくても、できるだけ症状の進行を防ぎながら、生活の質(=QOL
クオリティ・オブ・ライフ)を高める・・・そこに“医療用麻薬”が果たせる役割は小さくありません。 |
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