4月23日水曜日 がん対策基本法 vol.4
 
 去年4月から施行された『がん対策基本法』の重点項目の1つ“早期からの緩和ケア”とは、具体的には、どういうケアを指すのでしょうか?
 多くの方の“緩和ケア”のイメージは“末期の痛みを取るケア”だと思いますが、東京大学医学部附属病院 放射線科准教授 緩和ケア診療部長 中川恵一先生によると『がんが治る人は5割強です。言い換えれば、残念ながら半分近くの方が命を落とすわけですが、その方たちのいろんな意味での苦しみ、痛み、心の問題、家族の問題・・・それを取り除くのが緩和ケアです』とのこと。
 日本人は“痛みを我慢する”傾向にあると言われますが、初期段階からの“緩和ケア”の重要性は、今更、説明するまでもありません。中川先生は、さらに、昨今は“がん告知”が一般的になってきているため、告知によって心が傷つく人も少なくなく『がんと言われたその日から、緩和ケアが必要!』ともおっしゃいます。
 去年6月、当時の安倍総理大臣は『がん治療に携わるすべての医師に、緩和ケア研修を5年以内に実施する』との考えを打ち出しました。また、国立がんセンター中央病院では、来年度から研修医全員に緩和ケア研修を義務付けると発表しています。この動きは、全国に広がっていくと見られています。